昨日、とある勉強会に参加させていただき、士業や経営者の方々とお話をさせていただく機会がありました。

農業事業や介護事業に関わっていらっしゃる経営者の方は、皆さん、人材不足のお話をされていました。
働き盛りの日本人労働者の獲得ができないため、やはり高齢者あるいは外国人の労働者獲得へ…という展開になるようです。

その時に、最近は、ベトナム人の方が、沢山、日本に働きにいらしてますよねという話から…。

今のベトナムの若者は、古き良き日本を彷彿とさせるような、真面目で親思いの良い子が多いですねという話をしていたら、

ある経営者の方が「ベトナムは、人口の6割が30歳までなんだよ。その若い人がどんどん子供を作っていくから、どんどん人口が増えて発展していくんだ」とおっしゃっていました。

えっ!そうなんですか。知らなかった…。
と思って、帰宅して、調べてみたところ…。

たしかに、現時点では、そういった人口比率で、「若い国」と言われているのですが、
昨年2017年3月の世界銀行の発表によると

「ベトナムは2015年に65歳以上の高齢者が人口の7%となる630万人を超え、高齢化社会に突入したとの見方を示した。」

ということなんですよね。

で、さらに調べると…、
15歳未満の人口が十数年前から右肩下がりとのこと。
ベトナムの出生率ですが、
1980年は5.0
1990年は3.55
現在の出生率は1.95前後で推移しているとのこと
この背景には、ベトナムの「二人っ子政策」があるらしいです。
そういえば、中国にも「一人っ子政策」とかいうの…ありましたね…。

というわけで、ベトナムの労働人口は今後ずっと減り続けることは必須。
豊かになる前に、国全体が老いてしまう…となると、その間も、若い労働力はどんどん海外に流出。

切ないな…、そんなことを思っていると
次のような記事まで発見。

日本で暮らす外国人留学生や技能実習生が増える中、仕事や生活で追い詰められ、命を落とす若者もいる。ベトナム人の尼僧がいる東京都内の寺には、そんなベトナムの若者の位牌(いはい)が増え続けている。外国人が働きやすい環境の整備や暮らしへのサポートが必要だと、専門家は訴える。
 東京都港区にある寺院「日新窟」。棚の上に、ベトナム語で書かれた真新しい位牌がぎっしりと並ぶ。2012年から今年7月末分までのもので81柱。この寺の尼僧ティック・タム・チーさん(40)によると、その多くが、20、30代の技能実習生や留学生のものだ。今年7月には4人の若者が死亡。3人が実習生、1人は留学生で、突然死や自殺などだった。

うーーーん。
現在、政府が進めている外国人労働者受入れ拡大の政策って、企業目線のものが目につくんですが、来日した外国人のサポートに対する政策があまりに目につかないですね。
政策が打たれていないのかもしれませんが…。
やはり、企業サイドと外国人サイド、その両方についての目線から考えていかないといけないよな…と思う今日この頃なのです。

特定行政書士、AFP、法務博士
申請取次行政書士(immigration lawyer)
若林かずみ(wakabayashi kazumi)
和(yawaragi)行政書士事務所
http://kazumi-wakabayashi-nara.com/tel; 0745-27-7711
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